ナーシングホームのコミュニケーションの話

こんにちは!有料老人ホームでの勤務を経験されたことがある方なら誰もが感じたことがあるであろう、コミュニケーションの難しさ。今日はそんな話です。

有料老人ホームはたくさんの専門職が一緒に働らくことが多いと思います。時には国籍を超えて一緒に働くこともありますね。私たちプラーナの有料老人ホームでは、介護士さん、看護師さん、理学療法士さん、事務員さん、清掃・厨房職員さんが一緒に働いています。多職種で協働するということは意外と難しいんです。でもプラーナのスタッフはみんな仲が良いですし、来客者さんやご家族さんからも、スタッフさんの雰囲気いいですよね⭐️って教えてくださったしています。

多職種で働くことでのコミュニケーションはどうして難しいんでしょうか。少し「私なりに」今日は「価値観の違い」の部分を考えてみようと思います。

職種間の「価値観の違い」

専門職はそれぞれプロフェッショナルなのでそれぞれの専門性があります。そこで意見が食い違ったりすることがあります。

例えば、「心不全」の入居者Aさんの症状が少し悪化している時の、それぞれの職種の最善を考えてみると、極端ではありますがこんな感じになります。(架空の入居者さんです)

介護士さん「できるだけAさんらしく過ごしてもらいたい。外に買い物に出かけたり、美味しいものを少しでも食べれたり、Aさんの体調を見ながら、できることはできる限りAさん自身で行ってもらえることを支援させてもらえるといいな。」

看護師さん「できるだけ病状が悪化しないように、元気でいられる時間が長くなるように、Aさんも大変だけど、少し水分摂取や食事制限を我慢してもらったり、適度にリハビリしたり、内服も頑張ってもらって、私たち一緒に支援させてもらえるといいな。」

先生「心不全の症状が改善すればできることも、制限も少なくできるだろうから、まずはしっかりと安静にして治療を優先できるといいな。」

→この例でみると、介護士さんは「Aさんらしい生活」、看護師さんは「安静と安楽」、先生は「治療」に価値観があるように見えます。この「価値観の違い」が課題です。

では、私たちプラーナのスタッフさんはこの課題とどうやって向き合っているのかを考えてみます。

①実はみんな正解ということ

さっきの心不全のAさんの例のように、介護士さんの考え方、看護師さんの考え方、先生の考え方は全てみんな「Aさんのために思って考えている。」ということです。それぞれのプロフェッショナルとして考えて行動していることで全員が正しいんです。そこでプラーナのスタッフはこう考えます。

「Aさんの希望する生活を、Aさんから聞いて、各職種の共通の目標にしよう!」

利用者さん中心に物事を考え、多職種を尊敬し、それぞれの考え方や手段ではなく、各職種がそれぞれAさんの目標に向かって行動することを大切にしています。

ナーシングホームプラーナのルール

「職種を超えた指導は行わない。それぞれプロフェッショナルと尊敬し、指導ではなく相談を。」

をみんなで意識して関わっています。

②人間関係に大切なのは尊重し、関わり続けるということ。

 いつか自身が困った時に助けてくれる仲間のために、いつも仲間を支援し続けることに意識を持つということを大切にしています。8割が女性のプラーナは、人生のライフイベントで結婚、出産、育児、介護を経験する方も多くいます。ちゃんと、仕事以上に大切な自身のライフイベントと向き合って、ちゃんと仕事に復帰していただく。そして、同じ経験をする仲間がいた時には、今度は支援する。そんな関係を築いていくために、常に仲間を尊重し、ポジティブに関わることを一緒に考え続けています。

③価値観の違いは気にしない。

大事なのは目的意識です。スタッフ個々に「価値観の違いがある。」ということを知り、許容すること。それが大切です。

コミュニケーションもきっとあるはず、もっとできること。ですね!

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